黒葛原 道
Webデザイナー/アートディレクター/ECサイト「quote」 アートディレクター
1999年にデザイナーとしてのキャリアをスタート。広告代理店、広告制作会社を経て 2003年からフリー。
2004年、大阪から宮崎へ移住。Webデザインを軸に、サイト構築に係る業務全般、それに伴うディレクションやコンテンツプランニング、撮影、などを手がける。
ECサイトの立ち上げ、運営を通してマーケティングやブランディングを経験。実際に「売る」ことを経験してるのが強み。作って終わりにしないWeb 制作がモットー。
2021年からAdobe Japan Prerelease Advisor、2023年からFigma Community Leader、2025年からAdobe Community Expertを務める。
著書に『ネットショップ初心者でも売れる商品写真の基礎知識とつくり方』(玄光社)
デザイナー・ディレクターのための写真の撮影・ディレクション入門
D-2会場(14:15 - 15:00)
デザインにおいて写真が占める割合は非常に大きく、欠かせない要素です。
本来、デザイナーやディレクターにとって写真は身近な存在のはずですが、基本を体系的に学ぶ機会は意外と少なく、「なんとなく」で撮影やセレクトを行っている方も多いのではないでしょうか。
あるいは「プロに頼めばいい感じに撮ってくれる」と任せきりにしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、その場合には次のような問題が起こりがちです。
・写真のセレクトに根拠がない
・撮影や選定に時間がかかる
・カメラマンから見て「何を撮ればよいか」が不明確
・コンセプトに合った写真にならない
その結果、
・コンテンツの質が上がらない
・ユーザーの行動を促せない
といった残念な状況に陥ってしまいます。
確かに、カメラマンに「いい感じで」と依頼すれば、見栄えの良い写真は仕上がります。
ただし、それが制作物のコンセプトに沿った「正解の写真」かどうかは別問題です。
もちろん、絶対的な「正解」は存在しません。
ですが、より正解に近づくためには、撮影の基本的な知識とディレクションの力が欠かせません。
私はカメラマンではなく、デザイナー/アートディレクターとして、多くの撮影ディレクションを経験してきました。制作物のコンセプトを深く理解し、リサーチとプランニングを重ね、事前準備に力を注ぐことを大切にしてきました。その中で痛感したのは、デザイナー自身が写真の基本を理解する重要性です。
本セミナーでは、写真のプロではないデザイナーやディレクターが「なんとなく」や「いい感じで」ではなく、明確な意図をもって撮影・セレクトできるようになるために、最低限身につけておきたいフォトディレクションと撮影の基本をお伝えします。
